アカコンの学生たちのプレゼンテーションの公平な評価を行うため、指導に当たる教員等の指導や支援等に関するガイドラインを公表します。
教員等がガイドラインを尊重して、指導や支援を行うことを期待します。
【基本的考え方】
ゼミナールの研究は、指導教員等の指示、命令に基づき行われるものではなく、指導、支援、応援に基づき実施される活動である。
ここで、指導とは目的・方向に向かって教え導くこと、相手を良い方向に導くことであり、支援とは労力や金銭面で他人を支え助けること、応援は精神面で他人を支え助けることである。
これに対して、指示とは方法ややり方を具体的に指し示すこと、命令は上位の者(教員等)が下位の者(学生)に方法ややり方を示し、下位の者を動かすことである。
指導、支援は学生の自主性を重んじ、異なる方法ややり方を選択することを含んでいるが、指示、命令は強制的、威圧的なニュアンスを持つ。
すなわち、学生たちが自主的に考えることを重視し、学生たちが自ら研究目的の達成を目指すものでなければならない。
【具体的なガイドライン】
本ガイドラインに強制力はありません。
<テーマの設定>
・教員等は研究テーマを設定し、学生たちに提案することができる。
・教員等の研究分野の範囲で、学生たちのテーマを設定することができる。
<研究チームの編成>
・教員等は研究テーマに関して、チームを編成し、学生たちの適正を見極めて、人選、チーム分けを行うことができる。
<研究計画の立案>
・教員等は学生たちが立案した研究計画に対して助言を与えることができる。
<研究活動の金銭的援助>
・学生たちの研究活動であり、教員の研究費の流用は認められない。但し、学生たちがアルバイトとして従事した場合等を除く。
・大学のゼミナール活動の支援資金等を積極的に活用すべきである。
<研究活動の実践指導>
・大学の研究環境を積極的に活用すべきである。大学によりデータベース等利用環境等に差があることは事実であるが、その使用を制限することは学生たちの成長を阻害するため、アカコンでは研究環境を統一することは行わないし、審査においても研究環境の差は考慮しない。
・教員等は学生たちの研究活動に対して、具体的な方法、やり方のみを指示命令してはならない。学生たちの自主的研究活動の上で、教員が適時助言することは推奨される。
・教員等が、結論、成果を導くように「結果ありき」の指導してはならない。
・教員等は、学生たちに威圧的な態度で指導してはならない。(アカハラになる。)
・教員等が、学生たちの研究活動に必要な知識を教育することは推奨される。しかし、アカコンで上位入賞することを目的に、学生たちの知識の積み上げの延長線上にない高度な、最新の知識のみを教育することは避けるべきである。
・教員等が参考文献等を提示したり、知識、知見、知人等を紹介することは推奨される。
・教員等が学生の研究活動のみを目的として特定のデータ取得、調査、分析、依頼等を代行してはならない。
・教員の指導の下での研究活動であることを示すため、教員等が学生たちに代わり対外的な書面を発行し、対外的に依頼することはできる。
・教員等が学生の学外研究活動に同行することができる。
・研究活動を授業内で支援、指導すること、授業外で支援、指導すること(サブゼミ)のいずれの指導も認める。
・「ラーニングピラミッド」が示す通り、上級生が下級生を指導、支援することは、上級生の知識向上や能力開発にも結び付くため、推奨される。
<研究の成果>
・教員と学生たちの研究成果は区分されなければならない。
<研究計画の転換>
・学生たちが当初の研究目的を達成することが困難と判断した場合、教員は研究計画の変更を指示、命令することができる。
<プレゼンテーション資料の作成>
・教員等は自らプレゼンテーション資料を作成してはならない。
・学生たちが作成したプレゼンテーション資料やプレゼンテーション自体をレビューし、助言することは積極的に実施すべきである。
【ご意見】
大学教員からのご意見により、随時改訂して行きます。
accompe@gmail.com